採用事例・エコシステム
誰が使っているか
以下の組織は、プロジェクトの ADOPTERS.md ファイルと adopters ページに自己申告されているものである。ファイルは組織名のみで使用規模の記述はないため、「Capsule を使っている」以上の意味には取らないこと。
| 組織 | ユースケース | 出典 |
|---|---|---|
| Bedag Informatik AG | 掲載された採用組織 | ADOPTERS.md:9 |
| Department of Defense (米国国防総省) | 掲載された採用組織 | ADOPTERS.md:12 |
| Enreach | 掲載された採用組織 | ADOPTERS.md:15 |
| Fastweb | 掲載された採用組織 | ADOPTERS.md:18 |
| Klarrio | 掲載された採用組織 | ADOPTERS.md:21 |
| KubeRocketCI | 掲載された採用組織 | ADOPTERS.md:24 |
| ODC-Noord | 掲載された採用組織 | ADOPTERS.md:27 |
| PITS Global Data Recovery Services | 掲載された採用組織 | ADOPTERS.md:30 |
| Politecnico di Torino | 掲載された採用組織 | ADOPTERS.md:33 |
| Reevo | 掲載された採用組織 | ADOPTERS.md:36 |
| Seeweb | 掲載された採用組織 | ADOPTERS.md:39 |
MAINTAINERS.md には Wargaming、Peak Scale、Proximus、ODC-Noord 所属のメンテナが現れる (出典 13)。公開の adopters ページはこのファイルを反映している (出典 7)。
採用のシグナル
GitHub REST API で 2026-06-26 時点に測定した値 (出典 14): スター約 2,112、フォーク 210、コントリビュータ 75、open issue 26。同時点の最新リリースは v0.13.7 で、2026-06-24 にカットされた (出典 1)。2022-12-13 に採択された CNCF Sandbox プロジェクトである (出典 2, 3)。リリースは安定した頻度で出ており、これがメンテナチームが活動的であることの最も明確なシグナルである。
エコシステム
- Capsule Proxy: クラスタスコープ資源 (Namespace 一覧など) をテナント単位でフィルタする API プロキシ。テナントオーナーが自分の所有する資源を自己発見できるようにする。Capsule 本体だけではクラスタスコープの読み取りをフィルタできず、プロキシがその隙間を埋める。
- GitOps 連携: Capsule は宣言的かつ GitOps ready である。Clastix は Flux のリファレンス実装 (
clastix/flux2-capsule-multi-tenancy) と Azure Kubernetes Service 上のリファレンスアーキテクチャ (clastix/coaks-baseline-architecture) を公開している。 - Helm: 公式のデプロイ手段。チャートは CRD のライフサイクルも管理する (
charts/capsule/README.md)。
代替候補
Capsule はソフトマルチテナンシーであり、テナントは 1 つのコントロールプレーンを共有し admission control と RBAC で分離される。以下の各代替との本質的な差は、その代替がテナントに専用のクラスタスコープサーフェスを与えるか、そしてそのコストはどれだけか、にある (出典 10, 11)。
| 代替 | 違い |
|---|---|
| Hierarchical Namespace Controller (HNC) | Namespace を親子ツリーで入れ子にし継承させる。Namespace を構造化するが上位のテナント抽象は加えず、クラスタスコープ資源はクラスタ全体共有のまま。 |
| kiosk (Loft Labs) | Account / Space によるセルフサービス Namespace を提供していた。現在は vCluster に統合され、ほぼ非推奨。 |
| vCluster (Loft) | Namespace 内にテナントごとの仮想 API サーバを立て、各テナントが事実上 cluster-admin としてクラスタスコープ資源を管理できる。コントロールプレーンあたりの資源コストは高い。 |
| Kamaji (Clastix) | Control Plane as a Service。テナントごとに専用コントロールプレーンを持ち、内部チームより Kubernetes-as-a-Service プロバイダ向け。 |
これらの比較からの目安: 相互信頼のある内部チームには Capsule のソフト分離で十分かつ運用コストが安い。専用のクラスタスコープ資源を必要とする非信頼テナントには、vCluster や Kamaji のようなハード分離ツールが適する。