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採用事例・エコシステム

誰が使っているか

最大の採用事実は構造的なものだ。CoreDNS は Kubernetes 1.13 以降のデフォルトのクラスタ DNS なので、ほとんどの Kubernetes クラスタが動かしている。それに加えて、プロジェクトは一次情報の ADOPTERS.md を保守しており、以下の組織はそこから取った。

組織ユースケース出典
SoundCloudクラスタ内の cache + proxy として毎秒数十万の DNS サービスディスカバリ要求を処理ADOPTERS.md
Bose250 ノード超の Kubernetes クラスタで本番利用ADOPTERS.md
AdGuardAdGuard Home と公開 AdGuard DNS サービスで利用ADOPTERS.md
Zalando SE、Trainline、Skyscanner、Hellofresh、Render、Infoblox、Qwilt、Northflank本番採用者として記載ADOPTERS.md
Absa Groupk8gb グローバルロードバランサ経由で CoreDNS を利用ADOPTERS.md

CNCF graduation 時点では、Bose・Hellofresh・Skyscanner・SoundCloud・Trainline・Zalando が本番利用していると公表されていた (InfoQ)。

採用のシグナル

GitHub REST API で 2026-06-22 に測定 (api.github.com/repos/coredns/coredns):

  • stars: 14,131、forks: 2,473、open issues: 305。
  • contributors: 約 432 (contributors API の last page)。
  • 最新リリース: v1.14.4 (2026-06-09)。
  • リポジトリ作成: 2016-03-18。

2019 年の graduation 時点では、100 人超の contributor と 16 人の active maintainer を公表していた (InfoQ)。

エコシステム

CoreDNS はプラグインで連携する。kubernetes プラグインがクラスタ DNS にし、etcd やクラウド系プラグイン (azureclouddns) は外部 backend からレコードを読む。metrics は Prometheus データを出し、dnstaptrace は可観測性を足す。上位プロジェクトもこの上に構築される。例えば k8gb (Absa が利用) はグローバルなサーバロードバランシングに使う。out-of-tree プラグインは plugin.cfg に記載してバイナリを再ビルドして追加する (src/plugin.cfg:7-8)。

代替候補

代替違い
kube-dns (dnsmasq + 補助コンテナ)CoreDNS が 1.13 で置き換えた前任の Kubernetes デフォルト。単一バイナリではなく複数コンテナで、プラグイン連鎖を持たない。
BIND9 / NSD / Knot確立された権威・リゾルバソフト。DNSSEC が強く高性能だが、native な etcd/Kubernetes backend や合成可能なプラグイン連鎖を持たない。これこそ CoreDNS が埋めようとした穴だ (InfoQ)。
Unbound / dnsmasq軽量なリゾルバ・フォワーダ。運用は単純だが、CoreDNS のような cloud-native のサービスディスカバリや Prometheus 連携はない。

CoreDNS を選ぶのは、Corefile を通じて DNS の挙動 (cache、forward、rewrite、Kubernetes service 解決、DNSSEC) を declarative に合成する 1 つの Go バイナリが欲しいとき。大規模な公開 zone 向けの成熟した権威サーバが要り、backend 連携が不要なら従来サーバを選ぶ。