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歴史

起源

OPA は 2016 年、Tim Hinrichs・Torin Sandall・Teemu Koponen が創業した Styra 社で始まった。狙いは、認可ロジックを個々のアプリから引き剥がし、単一の宣言的ポリシー層の背後に統一すること。ポリシーがサービスコードに散らばるのではなく、それ自体が独立した成果物として存在する状態を目指した (Styra OPA 101)。

ポリシー言語は Rego (「ray-go」と発音)。階層的な構造化データに対する宣言的クエリ言語である。OPA は Rego を評価し、組み込みライブラリ・サイドカー・スタンドアロンのデーモンとして動ける (openpolicyagent.org docs)。

年表

マイルストーン
2016Styra 社内で開発開始。
2018CNCF Sandbox プロジェクトとして受け入れ (2018-03-29)。
2019CNCF Incubating へ昇格 (2019-04-02)。
2021CNCF を Graduated (2021-01-29、発表 2021-02-04)。15 番目の graduate。
2024OPA 1.0 リリース。言語の破壊的変更とサーバ既定値の変更。
2025創設者 3 名と Styra エンジニア数名が Apple へ移籍。プロジェクトは CNCF ガバナンス下のまま。

どう進化したか

CNCF の受け入れは通常の 3 段階で進んだ。2018 年 Sandbox、2019 年 Incubating、2021 年 1 月 Graduated。graduation 発表は OPA を「認可に特化した最初の CNCF graduate」と位置づけ、maintainer は Google・Microsoft・VMware・Styra の 4 社だとした (CNCF graduation 発表InfoQ)。

OPA 1.0 は最初の commit から 8 年後の 2024 年 12 月にリリースされ、5,000 を超える commit と 400 名超の contributor が報告された。破壊的変更として、ルール定義で if/contains キーワードが必須化、every/in が明示 import 不要に、そしてサーバが既定で localhost にバインドする (ポリシーの誤った露出対策) ようになった。rego.v1 import は 1.0 以降 no-op となった (OPA 1.0 ブログv1.0.0 release notes)。

現在地

2025 年 8 月、創設者 3 名 (Teemu Koponen・Tim Hinrichs・Torin Sandall) と Styra エンジニア数名が Apple へ移籍した。実質 acquihire で、Styra 社は wind down、正式買収の公開 filing はない。創設者らはコミュニティ向けノートで、OPA 自体は CNCF ガバナンス下のままで maintainer リストも変わらないと明言した。Styra の商用資産 (Enterprise OPA、OPA Control Plane、Regal linter、各 SDK) は OSS 化された (創設者のコミュニティノートCloud Native NowOpen Source For You)。

ガバナンスは組織投票 (organizational voting) モデルに従う。1 org = 1 票で、単一企業が領域を支配しないようにする。maintainer は area of expertise (リポジトリやサブツリー) 単位で、新任は既存 maintainer の推薦と組織の 2/3 多数で承認され、1 年で期限切れ (更新可) となる (GOVERNANCE.mdMAINTAINERS.md)。pin したソースは開発版バージョンを 1.18.0-dev (v1/version/version.go:13) と報告しており、リリース済みの v1.17.1 と次のマイナーの間に位置する。