採用事例・エコシステム
誰が使っているか
以下の組織は出典を示せるものに限る。最初の 5 社は Thanos の incubation 時点で CNCF が挙げたもの。Wikimedia は自前の運用ドキュメントを公開している。
| 組織 | ユースケース | 出典 |
|---|---|---|
| Alibaba Cloud | 本番メトリクス | CNCF ブログ, 2020-08-19 |
| Banzai Cloud | 本番メトリクス | CNCF ブログ, 2020-08-19 |
| HelloFresh | 本番メトリクス | CNCF ブログ, 2020-08-19 |
| Monzo | 本番メトリクス | CNCF ブログ, 2020-08-19 |
| Red Hat | 本番メトリクス | CNCF ブログ, 2020-08-19 |
| Wikimedia | Prometheus の長期保存 | Wikitech: Thanos |
採用のシグナル
2026-06-25 時点、thanos-io/thanos に対する GitHub API での計測:
- Stars: 14,124
- Forks: 2,318
- Open issues: 869
- コントリビュータ: 約 408 名 (ページング済みコントリビュータ一覧の末尾ページ)
リリースはおおむね 6 週ごとに、GitHub Releases の単一バイナリと quay.io/thanos/thanos コンテナイメージとして出る。
エコシステム
- Prometheus: データソース。サイドカー経由か Receive への remote-write で。
- Grafana: Prometheus 互換クエリ API 経由で Thanos に問い合わせる。
- デプロイ: Prometheus Operator と Helm チャート。
- オブジェクトストレージ:
thanos-io/objstoreライブラリ経由で S3、GCS、Azure、Swift、Tencent COS。 - 学習: インタラクティブな Killercoda チュートリアル。
代替候補
Cortex は Thanos と同じ日に CNCF incubation 入りした (CNCF ブログ, 2020-08-19 参照)。VictoriaMetrics と M3 がその他のよくある比較対象。
| 代替 | 違い |
|---|---|
| Cortex | 最初から push / マルチテナント集約型。既存 Prometheus へのサイドカー後付けではない。 |
| VictoriaMetrics | 独自ストレージエンジンで単体性能を売る。TSDB ブロック形式のオブジェクトストレージ再利用ではない。 |
| M3 | 独自のクラスタリングモデルを持つ分散時系列ストア。 |
Thanos の固有点は、既存 Prometheus にサイドカーで後付けし、TSDB ブロック形式をそのままオブジェクトストレージに置き、再帰的な StoreAPI 抽象とダウンサンプリングでグローバル / 階層クエリを成立させることだ。push 集約 (Receive) は後から第 2 の選択肢として両対応された。