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歴史

起源

Istio は 2016 年に Google で始まった。Google は自社の本番トラフィックパターンを基に、IBM のオープンソースのトラフィック管理と Lyft の Envoy proxy を組み合わせて作った。Envoy は先にオープンソース化されており、Google はデータプレーンにこれを採用した。当初の想定は Nginx 寄りだった (Tetrate)。

2017 年 5 月、Google・IBM・Lyft が Istio 0.1 を公開した。アプリ内ではなく各ワークロードの隣のプロキシがトラフィック管理・ポリシー・可観測性を担うサイドカー方式を、サービスメッシュとして確立した (Tetrate)。

年表

マイルストーン
2016Google で開発開始。IBM のトラフィック管理と Lyft の Envoy をベースに
2017Google・IBM・Lyft が Istio 0.1 を公開
2018Istio 1.0
2022CNCF に Incubating プロジェクトとして受理 (9/28)
2023CNCF を Graduated (7/12)
2025ambient mesh が GA

どう進化したか

Istio は 2022-09-28 に CNCF へ Incubating プロジェクトとして受理された。Google の donate の判断は Kubernetes など他の基盤的プロジェクトと比べて遅く、当時話題になった (CNCF blog)。

2023-07-12 に Istio は graduate し、Kubernetes・Prometheus・Linkerd と並ぶ最高成熟度に入った (CNCF announcement; TechCrunch)。

最大のアーキテクチャ転換は graduation 後に来た。2022 年から Istio はサイドカーレスのデータプレーン ambient mesh を導入し、2025 年に GA とした。ambient はデータプレーンを 2 層に分ける。per-node の Rust プロキシ ztunnel が L4 の mTLS とルーティングを担い、L7 には任意で namespace または service 単位の waypoint Envoy を立てる (Istio blog)。名前の Istio はギリシャ語で「帆」、Kubernetes の海事テーマの流れである。

現在地

プロジェクトは定期的なマイナーリリースを刻む。ドキュメント基準コミット時点で直近のリリースタグは 1.30.1、master の VERSION ファイルは 1.31 (未リリースの開発ライン) を指す。制御プレーンは istio/istio にあり、ambient の L4 プロキシ ztunnel は別の Rust リポジトリ istio/ztunnel にある。掲げる方向性は、サイドカーモードを維持しつつ ambient を推奨デフォルトのデータプレーンにすることである。