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歴史

起源

Rook は 2016-07-08 に GitHub プロジェクトとして始まった (rook/rook)。創始者は後に Upbound を設立し率いる Bassam Tabbara で、初期は Quantum が支援した (Upbound ブログ)。方針は意図的だった。コンテナ向けの新しいストレージシステムを書くのではなく、長い本番実績を持つ分散ストレージシステムである Ceph を取り込み、Kubernetes が宣言的に運用できる第一級のクラウドネイティブサービスにする (Upbound ブログ, rook.io)。

この選択がその後のすべてを形づくった。Rook はコントロールプレーン (Ceph デーモンをどう deploy・設定・アップグレードするか) を担い、データパスは Ceph とその CSI ドライバに委ねる。

年表

マイルストーン
2016リポジトリ作成。Bassam Tabbara が創始、Quantum が初期スポンサー
2018CNCF が 15 番目のホストプロジェクトとして受理。CNCF 初のストレージプロジェクト
2019CNCF Security SIG の監査で 13 件 (High から Low) の指摘。すべて対応済み
2020CNCF Graduated に昇格。block/file/object ストレージで初

どう進化したか

初期の Rook は Ceph を超えて手を広げていた。v0.9 以前は CockroachDB と Minio もサポートし、その後のリリースで NFS・Cassandra・EdgeFS といったストレージプロバイダを追加した (Upbound ブログ)。この広がりは続かなかった。プロジェクトは唯一サポートするバックエンドとして Ceph に収斂し、Cassandra と NFS のプロバイダは別リポジトリへ分離された (Upbound ブログ)。今日のオペレータコードは Ceph 一本への集中を反映している。

成長はスコープの絞り込みと並行した。CNCF incubation の間に core リポジトリのコントリビュータ数は 90 から 279 へ、260% 増えた (CNCF 卒業発表)。2019 年の CNCF Security SIG による監査は High から Low の重大度の指摘を含み、卒業に先立って対応・修正された (CNCF 卒業発表)。

Rook は 2018 年 1 月に CNCF の 15 番目のホストプロジェクト、かつ財団初のストレージプロジェクトとして参加した (CNCF ブログ)。2020-10-07 に Graduated に到達し、block・file・object ストレージで初の卒業プロジェクトとなった (CNCF 卒業発表)。

現在地

Rook は CNCF の卒業プロジェクトで、steering committee には Travis Nielsen (Red Hat) と Jared Watts (Independent/Upbound) が含まれ、leseb・BlaineEXE・satoru-takeuchi・subhamkrai・sp98 らがアクティブなメンテナである (OWNERS.md)。Rook は Red Hat OpenShift Data Foundation の基盤であるため、Red Hat の比重が大きい。リリースは定期的で、ここでドキュメント化したコミット 63eed4e (2026-06-19) は v1.20.1 タグ (2026-06-16) の直後に位置する (rook/rook)。