歴史
起源
2016 年、Kubernetes は Container Runtime Interface (CRI) を導入した。kubelet を再コンパイルせずに別のランタイムを差せるプラグイン境界だ。CRI-O はその境界を最小限の Kubernetes 専用ランタイムで埋めるプロジェクトとして始まった。当初は OCID という名前で、Red Hat の開発者が Kubernetes incubator で Google のコントリビュータと共に主導した (CNCF graduation announcement、Red Hat blog)。GitHub リポジトリは 2016-09-09 に作成された。
名前の o と初期の pod ツールは libpod に由来する。libpod は CRI-O 内に置かれ、Docker CLI 風の体験を提供していた。このコードは後に Podman へ育ち、CRI-O は CRI 本体へと絞り込まれた (CNCF announcement)。
年表
| 年 | マイルストーン |
|---|---|
| 2016 | Kubernetes が CRI を導入。プロジェクトは OCID として始まり、その後 CRI-O に改名 (CNCF) |
| 2019 | CNCF TOC が 2019-04-08 に CRI-O を Incubating として受け入れ (CNCF) |
| 2023 | CRI-O が 2023-07-19 に CNCF から graduate (CNCF) |
| 2026 | リリース済み線は v1.36.1 (2026-06-03)、main は 1.37.0 を報告 (internal/version/version.go:6) |
どう進化したか
2019 年に CNCF が CRI-O を Incubating として受け入れたとき、メンテナは Red Hat・Intel・SUSE 出身で、初期の利用者には Lyft・Red Hat・SUSE がいた (CNCF)。incubation 期間に 11 のマイナーバージョン、約 100 のパッチリリース、4000 を超える commit を重ね、数万規模のクラスタに達した (CNCF、InfoQ)。
2023 年の graduation には CNCF の成熟度作業一式が必要だった。ガバナンス更新、Code of Conduct、セキュリティ開示プロセス、そして CNCF と OSTIF が調整した Ada Logics によるサードパーティセキュリティ監査、加えてエンドユーザの確保とインタビューだ (CNCF)。
設計上の不変点はスコープだった。CRI-O は Kubernetes とバージョンを揃える。CRI-O の 1.x リリースは Kubernetes 1.x を対象とする。README は今も境界を明示し、実行・イメージ・ストレージ・ネットワークを抱え込まず他コンポーネントに委譲する (README.md:102-119)。
現在地
CRI-O は Kubernetes のリリースサイクルに合わせ、直近のマイナー線を維持する (recon メモによれば ReleaseMinorVersions = {1.36, 1.35, 1.34})。pinned コミット時点の最新リリースタグは v1.36.1 (2026-06-03) で、main は 1.37.0 の開発線上にある (internal/version/version.go:6)。CNCF Graduated プロジェクトである (CNCF projects)。