Skip to content

歴史

起源

Linkerd は 2015 年から 2016 年頃に Buoyant の William Morgan と Oliver Gould が開発した。Twitter で動いていた Scala/JVM の RPC ライブラリ Finagle を下敷きにし、そのパターンをマイクロサービス向けの独立したネットワーキング層として再構成した。Linkerd は「サービスメッシュ」という用語を一般に広めたプロジェクトである (出典 4, 13)。

年表

マイルストーン
2016Buoyant が JVM ベースの Linkerd 1.x をリリース (出典 4, 13)
2017CNCF に参加。Kubernetes・Prometheus・OpenTracing・Fluentd に続く 5 番目のホストプロジェクト (出典 4)
2018Linkerd 2.x として全面リライト。データプレーンが Rust 製マイクロプロキシになり、CNCF プロジェクトとして初の Rust 採用 (出典 1, 6)
2018CNCF Incubating ティアに受理 (出典 3)
2021CNCF Graduated に到達。サービスメッシュとして史上初の卒業 (出典 1, 2)
2024第三者セキュリティ監査を実施、結果は 2025 年 2 月に公開 (出典 10)

どう進化したか

決定的な転換は 2018 年の 1.x から 2.x へのリライトである。Linkerd 1.x は JVM ベースで重かった。2.x 系はデータプレーンを linkerd2-proxy (Rust 製の専用マイクロプロキシ) に置き換え、Linkerd を CNCF 初の Rust 採用プロジェクトにした (出典 1, 6)。proxy が汎用 Envoy ビルドではないことが、Linkerd の低レイテンシ・小メモリフットプリントという評判の源泉である。

CNCF は、Linkerd が 2021 年に欧州・北米で 118% 成長し、それらの地域で Istio の採用を上回ったと報告した (出典 9)。2024 年には CNCF TAG Contributor Strategy がガバナンスレビューを実施し、ベンダー中立性を確認した (出典 11)。

現在地

Linkerd は動きの速い edge リリースチャネルで出荷される。このディープダイブはタグ edge-26.6.3 付近に固定している。コントロールプレーンと CLI は linkerd/linkerd2 (出典 5)、データプレーンの proxy は linkerd/linkerd2-proxy (出典 6) で開発される。Buoyant が主要な商用バッカーであり続け、Buoyant Enterprise for Linkerd と Buoyant Cloud を提供する。プロジェクトは CNCF Graduated を維持し、中立なガバナンスモデルが確認されている (出典 3, 11)。

出典