歴史
起源
Clusterpedia は DaoCloud が作り、2021 年末に OSS 化した。GitHub リポジトリの作成は 2021-10-08。創始 sponsor は DaoCloud の Iceber Gu (Cai Wei) で、現在もメンテナを務める。背景は Clusterpedia.io ブログ と DaoCloud community docs に書かれている。
解こうとした課題はこうだ。多数の Kubernetes クラスタを運用すると、全クラスタの資源を横断検索できる場所が 1 つもない。各クラスタは自前の apiserver と etcd を持つので、「fleet 全体の Deployment を見せて」という問いは各クラスタを順に叩くことを意味する。名前は Wikipedia をもじったもので、クラスタ状態の検索可能な百科事典という発想を表している (README)。
年表
| 年 | マイルストーン |
|---|---|
| 2021 | リポジトリ作成 (2021-10-08)、DaoCloud が OSS 化 |
| 2022 | 2022-06-17 に CNCF Sandbox 受理 (CNCF プロジェクトページ) |
| 2026 | v0.9.1 リリース (2026-04-16)。pinned commit bece343 はそのタグより先の main 上 |
どう進化したか
Clusterpedia は 2022-06-17 に CNCF Sandbox に入り、より広いマルチクラスタの文脈に位置づけられた。KubeFed の EOL 後、マルチクラスタ管理の空白は 2 つの角度から埋められた。Karmada が orchestration を、Open Cluster Management が fleet ガバナンスを担い、Clusterpedia は資源状態の検索と observability を担った。Karmada と Open Cluster Management に関する CNCF ブログ はこれらを競合ではなく補完として整理している。
コードベースは 4 バイナリ構成 (apiserver・binding-apiserver・clustersynchro-manager・controller-manager) に落ち着き、make all でビルドする (Makefile:21)。ストレージ層はプラガブルで、裏の DB を差し替えられる。デフォルトのストレージ層は MySQL と PostgreSQL に対応し、README には将来 graph database 層と Elasticsearch 層を足す意図が書かれている。
現在地
最新の安定タグは v0.9.1 (2026-04-16 リリース)。さらに Kubernetes バージョン追従タグ (例 v0.9.1-k8s1.32.13) を切り、Aggregated API をホスト Kubernetes バージョンに合わせる運用をしている。ガバナンスは Member / Reviewer / Approver / Maintainer の role 階層を OWNERS ファイルで定義する (GOVERNANCE.md)。メンテナは 3 名 (MAINTAINERS.md): Calvin Chen (@calvin0327, DaoCloud)、Iceber Gu (@Iceber, DaoCloud)、wuyingjun (@wuyingjun-lucky, China Mobile Cloud)。開発は活発で、最終 push は 2026-06-18 に観測された。